【連載】あいてぃのある職場日記(14年夏)
2014.07.21
「冷夏」
4年に一度の祭典、ワールドカップが終了した。
この期間は、にわかサッカーファンが世の中にあふれ、本来のファンともども世間の関心を一身に集める。
だが、そもそも私は「4 年に一度の祭典といえばオリンピックだろ」と思う立場だし、野球は好きだがサッカーには大して興味がないので放送時間が合わないこともあり、ほとんどテレビを見ることはなかった。
ただ一つ、そんな私にも若いころを思い出させてくれるニュースには関心を持った。
いまでこそすっかり丸くなってしまったが、私も昔はしょっちゅう上司に噛みついたものである。
世間の関心事にあまり興味がないということでは、あのアニメ映画もまだ見ていない。
やたらと主題歌を耳にするのでさびの部分ぐらいはソラでも歌えてしまうが、映画館で人に見られるのもカラオケ屋で人に聞かれるのもお互い気味が悪いので、今後も見ることはないだろう。
丸くなった今でも凍らしてやりたいと思う上司はゴロゴロいるが。
WindowsXP のゴタゴタがようやく落ち着いたと思ったら、次はWindows server 2003 のサポート切れがどうのこうの。
世間の関心は数あれど、私の最大の関心事は、増税以降さらに怒りっぽくなってやたらと噛みついてくるうちの女王さまの攻撃からどう身を守ろうかということ。
わが家の氷はなかなか溶けそうにない。
世中渉(よのなか・わたる)
著者プロフィール:メーカーに入社27年目の元営業職。
出世はおまけと割り切りつつも、上司と部下に挟まれて迷い多き日々をおくっている中年風中間管理職。