編集長ブログ
COMPASSの取材で出会ったこと、訪問地域、考えたことについてつづります。
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靴を売っていない靴屋さん
2016.06.15
週末、夏用の靴を買いに百貨店内の靴売り場に行きました。 しかし欲しい靴は全部品切れ。もう一つの百貨店に行っても同じく品切れ。買う気満々だったのに、何も買わずに帰宅しました。
お店は機会損失でしたね。
私は足のサイズが小さめの22.5。
23~24の中心サイズより対象者が少ないせいか、靴を買いに行くと欠品していることが結構あります。
(バーゲンで掘り出しものを見つけたときはほんとにうれしい!)
体験上、22.5サイズは欠品が多いので、靴のメーカーはこのサイズの顧客をずいぶん逃していることになりま
ビックデータ時代といえども、靴サイズの統計データは取れていないのかもしれませんね。データをご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいませ。
次の仕入れに役立つ売上データ。仕事柄「データ活用は大切です」とお話していますが、ここからは、買わずに帰った顧客(機会損失)のことは見えません。
コンビニなどでは、ちょっとだけ残るのが最良の仕入れ(買いたい顧客にMAX買ってもらえたことを確認できる)と言われます。
22.5サイズの靴も、一度思いきって多めに作り、MAXどのくらい売れるのか見てほしい気がします。
足が小さいと転びやすかったりするので(私だけ?)、実は1人あたりの購入個数が多いかもしれません。
このような「買う気満々の顧客をがっかりさせない」改善策を考えてみました。
1. 顧客への在庫の見える化
店舗にタブレットなどを置き、ディスプレイされている靴の、どの色・サイズなら在庫があるか・他店舗に在庫があるかを顧客からわかるようにする。
(店員さんに声をかけ、裏に探しにいってもらい、入荷するかどうか問い合わせてもらうという時間がゼロになる)
さらに、「ほんとは欲しかったボタン」を作り、機会損失した顧客の声を収集するのも良いですね。
2. サイズ別のディスプレイをしてみる
靴は洋服よりサイズが小刻み。また洋服のようにお直ししてサイズやデザインを調整することはあまりないでしょう。
であれば、小さめサイズと大きめサイズは、複数メーカーが相乗りしてサイズ別に展開するのもありですね。
場所をとるという課題はありますが、在庫がない商品は展示されないので、品ぞろえがあまりに少なかったり、夏なのに黒い靴ばかりになったりしたら、製造数が適切でないと現場でわかる。
「品ぞろえの見える化」です。いかがでしょう。
私の経験上、白系の靴は特に欠品しやすいです。
この感覚を裏付けるデータがあれば、製造計画を最適化できると思います。
靴のメーカーさん、ご検討を。
「売れない」のではなくて「買いたいのに商品がない」なんて、ほんとうに勿体ないです!
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