編集長ブログ
COMPASSの取材で出会ったこと、訪問地域、考えたことについてつづります。
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書くインタビュー、見せるインタビュー
2017.05.26
各地の皆様、本当にありがとうございました。
中小企業庁「プラスITフェア」が無事閉幕しました。
企画から登壇企業の調整、運営まで、事務局と各地域が連携して進んだイベント。
課題を挙げれば種々ありますが、新しい試みが無事終わって何よりです。
メインコンテンツとしてIT導入補助金の説明会と、IT活用で成果を上げていらっしゃる経営者の方にご登壇いただく業種別IT導入インタビューがありました。私は9会場で後者を担当しました。
通常の講演会・セミナーより気楽に聞いていただけるステージメニューということで、「ま、いつも通りでいいかな」というのがお話をいただいたときの感覚でした。
ただ、経営者への取材は数多く経験しているといっても、今回はライブ。
共通項は多いもののやっぱりちょっと違う。
違いは、「その場で見ていただく」点。そして時間の制限。
これ、本とライブの根本的な違いです。
通常の取材は、後で記事を書き編集するので、順番も強弱もあまり気にせずお話を伺います。あえて本題ではないことも聞いて、お話くださっている方が大事にしているものをしっかりと受けとめたり。
今回は、「その場で聞いている方に」「ポイントを伝える」必要があります。
そこで、会場にいらっしゃる「それほどITが得意でない方」を想定して、「意味が伝わったかな」「この言葉で通じているかな」「流れはこれで良いかな」と都度確認しながら、大事な言葉を拾ったり、一度まとめたり、はっきりしたリアクションをお返ししたりしながら進行しました。
それさえきちんとすれば、現場で悩んだり工夫されたりした皆様の肉声です。それはもうリアルな言葉の数々に、会場の方々の興味も高まり自然と熱気を帯びていきました。経営者の皆様の本音にはヒントが山盛。壇上でお話を伺いながらも勉強になることばかりで「メモメモ!」でした。
ドキドキ体験は大阪会場で。
私たちの直前に厚切ジェイソンさんが司会のディスカッションが行われ、大勢集まったみなさんが終了後、一度席を外されてしまいまいました。空席が目立つ会場を見て、「なんや、人おらんな」とざわつく私たち舞台袖。
「みんなでお客さんを呼び込みましょう!」と舞台に上がった後、10分くらいしたら、どんどん人がお集まりではありませんか。次のステージを観るために早めに来られたかたも、足を止めて、耳を傾けてくださり立ち見の方も多数。
一番うれしかった瞬間でした。(登壇中のため写真ないですが…)
経営者の体験談が人を惹きつける。その熱気に関係者として携われたことは大きな喜びです。
多くの方が初対面。多少の打ち合わせはしますがステージに上がってから初めて伺うこともがたくさんあり、自然と頭の中は取材の時と同じ回転を始めました。「イベント中でも取材の時と頭の中が似ているな」―やりながら気づいて、頭がニコっと笑いました。
書くインタビューと見せるインタビュー、類似と相違。
ご来場の方々はどうお感じになったでしょうか。
プラスITフェアは、各地の元気な企業さんに多数お会いすることができ、とてもありがたいお仕事でした。
ご縁に感謝、出会いに感謝。
そしてこれからこの出会いを大切に。
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