専門家が解説 Office 365の徹底研究(第5回)
2016.12.28
読者の関心が高いOffice365の新しい利用方法。まだまだ知られていない便利な使い方について専門家に解説いただく。(編集部)
一般社団法人ヒューリットMF(経営革新等支援機関)
藤岡秀和氏(ITコーディネータ)
http://www.hritmf.com
Officeソフトと連携できるコミュニケーションツールを使う
Office365に含まれるグループウェア機能を活用すると、社内(チーム内)での情報・アイデアの共有、作業分担や共同作業の効率化を図ることができます(※契約プランによって含まれる機能が異なります。Office365 Businessプランには含まれません)。
今回はビデオ通話、チャット、SNS、情報共有などの機能を取り上げます。
この分野は各種サービスが提供されていますが、Office365を使うメリットはWord、Excel、PowerPoint等との連携や同時並行利用の容易性です。
画面を見ながらテレビ会議
Office365に含まれる「Skype for Business」は旧Lyncの機能にSkypeのユーザーインターフェースや機能を統合したものです。音声通話、ビデオ通話に加え、画面切り替え(Webカメラ映像、デスクトップ共有、PowerPoint表示)が通話画面上で容易に行えます。特にPowerPoint表示はSkype forBusinessに特有の機能です。
Skypeの画面共有やSkypeとPowerPointのオンラインプレゼンテーション機能を組み合わせて行う場合に比べて操作性は格段にアップしますので、オンライン会議を手際よく進めるには非常に有用な機能です。またOfficeの共同編集の開始も「画面切り替え」で行うことができます。
メンバー内に閉じたSNS
Yammerは社内あるいはグループ内などで利用できるクローズなSNS機能であり、参加メンバーの構成が容易に行えます。
Office365の利用者はサインインした時点でYammerに参加できる準備が整っているので、SNSの参加案内や参加促進などのステップを大幅に簡略化することができます。
情報検索のサポートも
DelveはOffice365利用者に対してOffice365内で利用者が関連する情報を検出し、提示・案内してくれる機能です。利用者のOffice365に関する操作履歴やYammerなどの利用状況などをもとに利用者に必要だと思われる情報を提示してくれます。
その他に「予定表」「ニュースフィード」「タスク」などの機能が社内やグループ内の動きを深く理解するのに役立ちます。
ご紹介したグループウェア機能はOffice365の管理情報やメール・メッセージ交換機能であるOutlookの機能などを活用して実現しているため、Office365以外のグループウェアを個別に利用する場合に比べ、導入・設定・メンバー登録等の手間を大幅に軽減してくれます。