【連載】あいてぃのある職場日記(18年冬)
2017.12.20
「秋の夜長」
今年は久々に秋を満喫している。
ここ数年は10月でも30℃を超える日がやたらあって、ちっとも涼しくならんなあと思っていたら、ある日突然急に寒くなって一気に冬に突入!みたいな感じで秋はどこいったんだーっと、秋好きの私は悲しい思いをしていた。
ところが今年は早々に涼しくなって去年と比べてずいぶん秋の長いこと。
もちろん、芸術などに興味も無ければ普段読むのはスポーツ新聞ぐらいの私が満喫するのは、当然ながら「食欲の秋」である。
夏の暑い最中に飲むビールももちろんうまいのだが、べっとりと汗をかくことのない秋に飲むビールのほうがさらにうまい。
今年は高くてなかなか手が出ないがサンマの塩焼きは最高にうまいし、さらに手が出ないマツタケはさておきキノコ類なんかもうまいんで、酒のつまみに事欠かない。
ついもう一軒、あと一杯と誘惑に負け続け…。
結果、今日はまったく頭が働かなかった(じゃあ普段は働いているのかとのご指摘はさておき)。
こんなとき、誘惑に負けることもなければ頭が働かなくなることもない、24時間働けるソフトロボットがいればどんなに楽だろうと思った。
そう、秋に飲むビールのうまさも理解できなければサンマの塩焼きにもありつけない優秀で従順なソフトロボットが。
さてと、今日も早く帰ってサンマをつまみにちょっとだけ飲もう。
世中 渉(よのなか・わたる)
著者プロフィール:メーカーに入社29年目の元営業職。
出世はおまけと割り切りつつも、上司と部下に挟まれて迷い多き日々を送っている
中年風中間管理職。