【連載】あいてぃのある職場日記(12年春)
2012.04.05
「ネバーギブアップ」
ついにこの時が来たかと思うわけだが、私が入社した年に生まれた新人が職場にやってきた。
新人当時「○○年生まれかー。俺が入社した年だ。若いなー」のような煙たい挨拶をどこへいってもやられ、「そんな年寄りくさいこと僕は言いませんよ」などと毒づいていたものだが、いざ自分がその立場になってみると、当時のことは棚に上げてやはり煙たいことを言ってしまう。
こんなことでは彼らのモチベーションも上がらんか。
上がるといえば、今年は健康保険料や電気・ガス料金などが軒並み上がる。食用油やガソリンも値上がりするとかで一家庭あたり10万円程度の負担増になるそうだ。
ここ数年はうちの会社の業績もなんとか持ち直してきているのでいよいよ小遣いの下落も底を打つかと期待していたが、どうも、現状維持も怪しい状況だ。
これではテンションも上がらない。
そんな我が家に負けず劣らず、企業においても電気料金の値上げに悲鳴を上げているようだ。
うちの会社はどういうことになっているのかよく分からんが、いきなり17%値上げするといわれてはたまったものではないだろう。
昨年も震災の影響から電力不足となり、かなりの企業が節電対策に取り組んだが、今年の場合は対策の不備が直接コストに跳ね返ってくるので、ある意味昨年以上の対策が必要なんだろうことは、私のような者にでも理解ができる。
さて、どうしたものか。
17%というと、私の3万円の小遣いが2万5000円になるということ。
これでは音を上げるしかない。
私と新人のモチベーションアップには、節電対策が急務である。
世中渉(よのなか・わたる)
著者プロフィール:メーカーに入社27年目の元営業職。
出世はおまけと割り切りつつも、上司と部下に挟まれて迷い多き日々をおくっている中年風中間管理職。