【連載】あいてぃのある職場日記(15年夏)
2015.11.02
「お引越し」
私事で恐縮だが(いつも私事しか書いてないか…)、20年以上慣れ親しんだ勤務地を離れることになった。
現事務所が手狭になった関係でうちの部署が体よく追い出される格好となったわけだが、これまで築き上げてきた多くの飲み屋との信頼関係が音を立てて崩れていくのではないかと大いなる危機感を持っている。
新天地はターミナル駅で地元密着系の飲み屋も少なく、新規開拓に加え信頼関係の構築まで持っていくには相当の覚悟とコストが必要であろう。
信頼関係を維持するためにこれまでの飲み屋に通い続けるべきか、新たな信頼関係構築に向けて新規開拓に取り組むべきか。
かみさんとの信頼関係が回復していないが故の懐事情を鑑みながら、最善の策を模索していきたいと思う。
信頼といえば、ここ最近、情報漏えいのニュースを耳にする機会が増えた。昔は謝罪会見の映像などを目にしたが、ここ数年はそんなに見聞きすることもなかったので、ある意味新鮮と言ったら失礼になるが、相変わらずあの手この手で魔の手が迫ってきているのは厳然たる事実なのだろう。
とはいえ、ユーザー側の私から見れば、「お前がメール開いたから感染した」とか怒られても困るし、「そんなの、悪いのは送ってきた相手のほうだろが」と怒りたくなるわけだが、結局は漏らしたほうが悪者になってしまうので困ったものだ。
私の信頼はともかく、会社としての信頼を失いかねないので、とにかく私が悪者にならないよう会社には最善の対策をして欲しいと思う。
世中 渉(よのなか・わたる)
著者プロフィール:メーカーに入社27年目の元営業職。
出世はおまけと割り切りつつも、上司と部下に挟まれて迷い多き日々を送っている
中年風中間管理職。