伝統産業だから、インターネット ─組子製造 タニハタの奮闘記 page 37/44
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連載伝統産業だから、インターネット第三回?組子製造タニハタの奮闘記IT時代に「顧客の信用を得る」とは?富山県のタニハタは1959年の創業。飛鳥時代から伝わる伝統木工技術「組子」で欄間、和風建具を製造・販売....
連載伝統産業だから、インターネット第三回?組子製造タニハタの奮闘記IT時代に「顧客の信用を得る」とは?富山県のタニハタは1959年の創業。飛鳥時代から伝わる伝統木工技術「組子」で欄間、和風建具を製造・販売してきた。釘を使わずに熟練した職人が手作りする。しかし時代や競争環境の変化で会社は窮地に追い込まれる。そこで光明を見出したのがインターネットだ。「2000年に楽天市場(インターネット販売)に出店したことが大きな節目」という谷端信夫社長に、伝統産業とインターネットの実際について語っていただく。(編集部)株式会社タニハタ富山県富山市上赤江町1-7-3■和風衝立・間仕切り欄間専門店http://www.tanihata.co.jp/谷端信夫社長■洋風間仕切りラティスショップ・タニハタ楽天市場店http://www.rakuten.co.jp/tanihata/商品を購入・利用された方の正直ログやフェイスブック、ツイッターホームページはもちろん、個人のブ生の声ほど価値があるせや注文が入る。が最も大切だと思っている。それを見たお客様からまた問い合わ私はお客様からの評価・コメント隠さずにそのまま掲載されている。用」してもらえばいいのか。00件以上掲載されている。苦情も田舎の小さな会社をどうやって「信写真、コメントが2000年から1ではネット取引(BtoB)の場合、である。お客様からいただいた生の報とホームページの情報だけである。「お客様からの施工例写真」のページそれができない。信用調査会社の情客様から最も反応があるページは、まる中小企業のネット商売の場合はちなみにうちのホームページでおることができるが、突然、取引が始ページはそれ以前からである。で「この会社は大丈夫か?」と判断すり組んでいる。お客様からの評価社屋などの資産、社員、経営者の態度ターやフェイスブックとの連携に取らの評判、地元新聞などのニュース、あるにも関わらず、いち早くツイッ地元での取引ならば、他の取引先かあれだけ外部リンクに厳しい会社で後払いにしろ!」と怒り出すことも。ていたのは他ならぬ「楽天」である。は「うちのことが信用できんのか!T業界でこのことにいち早く気付いいほど、しぶる業者があった。中に顧客からの評価の重要性―I込みをお願いすると必ずといってい当社とて同じである。小額でも商品製作前に代金の振りたりはしない。もちろん創業50年の年前はこういうことはなかった。からといって情報をそのまま信用しネットビジネスを開始した頃の10大企業、有名企業だ用して。うだれも昔のように度も会ったことがない私(当社)を信るご時世である。もケースが多くなったことである。一ニュースで放送されに当社の口座に振り込まれてくるまかしが頻繁に百万円の代金がポ?ンと商品製作前大企業の不正やご数回メールをやり取りしただけで数ことが一番である。それは今まで取引の無い業者からにページに記載する最近、気付いたことがある。なコメントを隠さずると感じている。ことが今まで以上に重要になってく血の通った「まっとうな商い」を行うジネスに巻き込まれないためには、うと思う。低価格だけで勝負するビするが、中小企業の場合、それは違と、ドライな冷たい商売をイメージインターネットビジネスという付くべきである。イト運営者のみならず、経営者は気は通用しない時代だということをサうになってきている。もうごまかしう個人の第三者情報を参考にするよ品購入を検討されるお客様はそうい信される「個」の時代に突入した。商場所から網の目のようにどんどん発生の声がリアルタイムでいろいろななどから商品を購入されたお客様の和室の仕切り壁に通風・換気・装飾の機能を持たせた和装飾(座敷飾り)である欄間熟練した職人による組子製作風景2012.冬号34