えっ、この業務、まだ手作業してますか? 身近なところから始める「働き方改革」
2018年 春号 2018.03.22
ニュースで取り上げられる機会も増え耳に馴染んできた「働き方改革」。
大企業の動きが報道されたりもするが、「中堅・中小企業に限れば、着手率は2割程度にとどまっているのが実態」と、基幹業務パッケージ「奉行シリーズ」を提供するオービックビジネスコンサルタント(OBC)は指摘する。
これは、同社が毎年開催するイベント「奉行フォーラム」で実施した来場者アンケートの結果に基づくもの。「働き方改革に取り組んでいる」との回答が21・5%だったのに対し、「取り組んでいない」が15・4%、「情報収集段階」が63・1%となった。
また、働き方改革の推進にあたっての課題としては「コスト」「社内風土」「推進の人員不足」、「方法・ノウハウがない」といった回答が多かった。
働き方改革は、限られた人数・少ない残業時間で成果を上げるための改善であり、できる業務から始めればよい。OBCは、「身近な現場業務の見直し・改善から始めよう」と提案する。
まず点検したいのは、手書きしている業務処理、計算や配布、持参など人が動いて作業している業務がないかどうかだ。
多種多様なクラウドサービスで“紙の電子化”と“手作業の自動化”は身近になっており、「知らずに効率の悪いまま」仕事をしているのは損である。
間接部門の固定業務に焦点 データ連携でさらに効率化も
OBCでは、総務や人事、経理など間接部門が従業員向けに行う業務にフォーカスし、クラウドサービスの活用によって電子化や自動化を行い業務時間の削減を実現するサービスの品揃えに注力している。
これまでにマイナンバー収集・保管、勤怠管理、給与明細電子化、年末調整申告、労務管理等々、サービスは10種類を超えている。
サービスに共通する特徴としては、担当部門側の作業だけでなく従業員側の情報入力なども含めた一連の業務フローを自動化していることが挙げられる。
クラウド対応ゆえに、いつでもどこでもサービスにアクセスして情報の入力や確認が行える点も大きなメリットだ。
また、各クラウドサービスは、単独での導入・利用が可能だが、「奉行シリーズ」ユーザーであれば、クラウドサービスからのデータを基幹業務システムに直接連携させることができ、さらなる効率化・省力化を実現できる。
業務時間の大幅削減が可能 50名の勤怠管理を1分で
OBCの調査では、クラウドサービスの活用で固定業務の時間削減に取り組む企業の9割近くが「効果を感じている」という。
社会保険・労働保険の手続き業務に自動処理を組み込む「労務管理サービス」では、中途採用者の入社手続きを例に取ると、5時間を費やしていた業務が30分で済むようになる。
紙やExcelなどを用いる勤怠管理を全面的に自動化する「勤怠管理サービス」は、50名規模の企業で4時間かかっていた作業をわずか1分に短縮。また、給与明細の電子化や給与振り込みデータの自動生成を行う「給与明細電子化サービス」も、同様の規模で2時間の作業を1分で済ませられるようになる。
「年末調整申告サービス」はOBC自身も導入しており、ユーザー(社員)側から「(申告書作成が)楽になった」との感想が出ている。「保険料控除などの前年の入力履歴が反映されるので便利」「入力が1分足らずで完了した」といった声もあったという。
これまで当たり前と思っていた“紙・手書き”を脱却し、OBCのクラウドサービスによる業務の電子化・自動化で「働き方改革」の確かな成果を掴みたい。
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- 株式会社オービックビジネスコンサルタント
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