「Windows 7」サポート終了対策セミナー浜松で盛況開催
2019年 夏号 2019.05.28
「Windows 7」サポート終了と「その先」へ
2020年1月14日、多くの企業が利用している「Windows 7」のサポートが終了する。
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サポート終了によってセキュリティリスクや故障時の対応問題が生じるため、新しいシステムへの移行を2019年秋をめどに完了しておきたい。
この10年間のITの進化スピードは非常に速く、当時使われていた携帯電話の多くがスマートフォンに変わり、いつでもどこでもネットにつなぎクラウドサービスを利用する時代が来ている。仕事で使うIT環境は時代にフィットするものに変えたほうがメリットが多い。
では実際にどうすれば…具体に迫るセミナー
とはいえ、「Windows 7を使い続けるデメリットやリスクについて詳しく知りたい」「最新のクラウド型Office 365は何が違うのか」など移行にあたって知っておきたいこともある。また、地域によって企業規模やIT環境の状況も様々である。
2019年4月24日に静岡県・浜松商工会議所にて、「Windows 7&Office 2010サポート終了対策セミナー」を開催。来場者の多くは「Windows 7」を利用中の企業だった。
*編集部注…本誌記事後、マイクロソフト社の動きに変化がありましたので、内容をアップデートしています。2019年6月16日
<セミナーレポート>
タイムリーな情報提供で円滑な移行を後押し
「Windows7」サポート終了対策セミナー 浜松商工会議所にて開催
「ネットを見ればいろいろな情報はあるが、今日話を聞いて、正確な情報を整理しながら理解できた。来てよかった」
「ITにはあまり詳しくないが、一通り流れがわかった」
「とても興味深いセミナーだった。IT活用に取り組みたい」
10連休となったゴールデンウィーク直前の4月24日、大雨の天候にも関わらず、浜松商工会議所で開催された「Windows 7 & Office 2010サポート終了対策セミナー」は、ほぼ100%の出席率。時間とともに、参加者が前のめりになって聞き入る姿が印象的で、冒頭のような感想が返ってきた。
年度初めは公的機関は多忙な時期だが、浜松商工会議所では、タイムリーな情報提供の重要性から開催を決定した。
開会に先立ち、経営支援課の伊達克彦課長は、「広く業務で使うパソコンにどのような影響が出てくるかを知り、IT化の疑問点をどんどん出していただける場にしたい。マイクロソフト社から直接話を聞ける貴重な機会をぜひ活かしてほしい」と挨拶した。
また、セミナー後のフォロー体制の一つとして、毎月1回開催している「ITなんでも相談会」を案内した。
知りたいことをQ&Aで深掘り
セミナーではまず、マイクロソフトから、自社の働き方改革の体験を踏まえたIT活用のメリットが紹介され、AIでより便利になった「Office 365」のデモなども行われた。移行先として推奨されたのは、①Windows 10、②Office 365、③セキュリティ対策の3つがセットされた統合ソリューション「Microsoft 365」であった。
後半は地元のITコーディネータとのQ&Aセッションにて、
セミナーでは、日本マイクロソフトによる講演に続き、「ITなんでも相談会」の専門相談員でもあるITコーディネータ和田喜充氏によるポイント解説、およびマイクロソフトとのQ&Aセッションを実施した。
和田氏は、ネットを取り巻く脅威を示しながら、「時代に即したIT環境」の必要性を解説。
そして、あらかじめ来場者から寄せられていた「Windows 7」サポート終了に関する疑問点や、これまでの企業支援で得た地域事情を踏まえ、「パソコンはそのまま使い続けられるのか」「Office 365の種類の違いは」「実際、費用はどのくらいかかるか」など10のテーマを示してQ&Aセッションを進行した。参加者の関心事を深掘りし、会場では熱心に耳を傾け、メモを取る姿が見られた。
「事業者の皆様が知りたい情報が提供できたと思います。取り組みに際しての悩みごとなどは、専門家派遣制度も活用して対応していきます」と伊達氏は話している。
新しいIT環境へのスムーズな移行で、地域企業の生産性向上が図られることを期待したい。
<Microsoft365 & Windows 10 & Offiece365等についてのお問い合せ>