「キャッシュレス決済2020」 国際標準規格に対応せずにして東京五輪の「おもてなし」はない
2020年冬号加筆 2019.11.26
まずは、使用している(する)決済端末が「NFC TypeA/B」の非接触型決済対応であること。さらに、契約している(する)決済サービス事業者が、国際クレジットカードブランドの非接触型決済サービスを提供していることである。現在は、端末は対応しているもののサービスは未対応のケースもあるので、決済事業者に時期等を確認したい。
中小企業が導入しやすいクレジットカード決済サービスでは「Square」(スクエア)が挙げられる。
小型のカードリーダー「Square Reader」が非接触のICカード決済に対応しており、「Visaのタッチ決済」や「Mastercardコンタクトレス」などを使用できる。2ブランドの決済手数料は3.25%。訪日外国人が多い店舗では検討の余地があろう。
対応必須の宿泊施設には専用サービスも
顧客の多くがクレジットカードを使用する宿泊施設では、JTBが提供中の、宿泊施設に特化したキャッシュレスサービスがユニークだ。
フロント向け決済サービスの「C →REX」(シーレックス)は、非接触型IC決済や訪日外国人向け自国通貨建てクレジット決済、国内電子マネーに対応しており、VisaとMastercardの決済手数料は宿泊施設専用端末として低く抑えられている。
これは大手JTBが取りまとめる形態ならではのメリットだ。申し込めるのはJTB契約宿泊施設または全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会加入宿泊施設となっている。すでに当決済システムを活用している草津温泉の旅館・望雲では、「海外顧客の利便性向上は当然のこと」と話している。
COMPASSでは、「かざすクレカ決済」=非接触型クレジットカード決済を店舗経営の重要テーマととらえ、動向と活用事例を公開している。
・オリンピックワールドワイドスポンサーVisaに聞く
https://www.compass-it.jp/pickup/4164
・草津温泉 旅館望雲でのインバウント対応クレジットカード決済事例
https://www.compass-it.jp/pickup/4181